フィリピンに「行く」

フィリピンって危ないの?フィリピンの治安を検証する

フィリピンに行ったことのない人にとって、「フィリピンってなんだか危なそう」ってイメージが結構あったりしますよね。実際、フィリピンで活動していることを話したりすると、

「フィリピンって危ないんじゃないの?」

という質問をよく受けます。

というわけで、今回はフィリピンの治安について少し検証してみましょう。

そもそも、国単位で治安を考えるのがナンセンス。

海外の治安を考えるとき、国単位で考えてしまいがちですよね。

でも国単位で考えるのって結構無理があって、それって例えるなら、

東京の歌舞伎町島根県の松江市の治安は同じだー!」

って言っているのと同じようなもの。これ、もはや暴論。

なので、「フィリピン」という国単位で考えるのではなく、都市ごとで見る癖をつけていきたいところ。というわけで、都市ごとの治安に着目してフィリピンの治安というものを見ていってみましょう

フィリピンの4都市が、東南アジアの安全都市ランキングトップ10にランクイン。

治安が悪い印象のあるフィリピンですが、東南アジアの安全な都市ランキングのトップ10に4都市もランクインしています。まずはランキングを見てみましょう。

【安全な都市ランキング(2019)】

東南アジア
での順位
世界
での順位
国名 安全指数 危険指数
1位 24位 チェンマイ(タイ) 77.88 22.12
2位 58位 ダバオ(フィリピン) 72.50 27.50
3位 61位 シンガポール(シンガポール) 72.30 27.70
4位 141位 マカティ(フィリピン) 59.48 40.52
5位 144位 ハノイ(ベトナム) 59.35 40.65
6位 154位 ペナン(マレーシア) 58.66 41.34
7位 156位 バンコク(タイ) 58.31 41.69
8位 182位 イロイロ(フィリピン) 55.86 44.14
9位 210位 バリ(インドネシア) 51.40 48.60
10位 217位 セブ(フィリピン) 50.34 49.66
参考 13位 東京(日本) 80.61 19.39

(NUMBEO「Crime Index 2019」を元に自作)

フィリピンからはダバオ(2位)、マカティ(4位)、イロイロ(8位)、セブ(10位)の4都市がランクインしています。

都市別で見てみると、東南アジアの中では安全な都市が多いんですね。どうです?思っていたよりも安全な気がしてきますよね。

かたや、2都市がワーストランキングにランクイン・・・

かたや、ワーストランキングを見てみると、フィリピンからは2都市がランクインしていることが分かります。

【危険な都市ランキング(2019)】

東南アジア
での順位
世界
での順位
国名 安全指数 危険指数
1位 28位 クアラルンプール(マレーシア) 32.92 67.08
2位 38位 マニラ(フィリピン) 35.18 64.82
3位 51位 ぺタリン・ジャヤ(マレーシア) 38.46 61.54
4位 53位 ケソン(フィリピン) 38.81 61.19
5位 62位 ジョホールバル 40.76 59.24
6位 73位 ホーチミン(ベトナム) 43.59 56.41
7位 84位 プノンペン(カンボジア) 45.06 54.94
8位 92位 ジャカルタ(インドネシア) 46.52 53.48
9位 95位 パタヤ(タイ) 46.63 53.37
参考 316位 東京(日本) 80.61 19.39

(NUMBEO「Crime Index 2019」を元に自作)

フィリピンからはマニラ(市)ケソン(市)がランクインしています。どちらもメトロマニラ(マニラ首都圏)を構成する都市です。

フィリピンに渡航する際、まずはメトロマニラニノイアキノ国際空港に到着する人がおそらく多いと思います。JetStarの東京からの直行便であれば23時台に到着になると思うので、夜着の場合は危機意識もある程度持ったうえで行動したいところです。

(ちなみにランキングに10位がないのは、安全指数<危険指数となる都市が東南アジアには9都市しかないためです!)

外務省の治安情報でフィリピンの治安を俯瞰的に見てみよう。

さて、ここで外務省の海外安全情報を通してフィリピンの治安を俯瞰的に見てみましょう。

出典:外務省「海外安全ホームページ – フィリピン」(2019年10月のもの)

この地図に記載のある「レベル1~3」というのは、

  • レベル1:十分注意
  • レベル2:不要不急の渡航中止
  • レベル3:渡航中止勧告

個人的な判断基準としては、レベル1は「東南アジアではけっこう当たり前のようにあるからそんなに気にしない」、レベル2は「基本行かないが行くときはかなり注意して行く」、レベル3は「絶対行かない」といった感じです。

フィリピンでレベル3なのは、南部のミンダナオ島の西半分のみです。フィリピンは約9割がキリスト教の国なのですが、ミンダナオ島に関してはイスラム教が多く信仰されています。そしてそこではイスラム過激派として活動している組織もあり、テロもたびたび起きているため、レベル3に分類されています。ISISとの関係性もあると言われているので、ここだけはかなり注意が必要なエリアです。

総合的にフィリピンの治安をまとめると。

以上のフィリピンのエリア別の治安を見たうえで、フィリピンの治安をまとめると、

  • [北部のルソン島]
    →さほど問題なし。でも注意は必要。人気のないところに無闇に行ったりしない。
  • [中部のビサヤ諸島]
    →さほど問題なし。でも注意は必要。人気のないところに無闇に行ったりしない。
  • [南部のミンダナオ島]
    →ダバオはOK。でも西半分には絶対行かない。

といった感じです。あくまで個人的な見解なので、渡航前には治安情報を必ず確認して、各々判断するようにしましょう!

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